なかまのたより


防災体験を終えて 岸里 悟


 さる11月12日(土)小雨の降りしきる中、池袋西口公園に集合した東京と埼玉合同の青年部のメンバー9名は、池袋防災館に行きました。

 はじめに5F消火コーナーでは、火災についての説明ですばやい消火や窓や戸を開け出口の確保などが大切と説明を受け初期消火技術を体験してきました。実際には7sもある消火器をあせらず放水するには落ちついた行動をしないと無理だと感じました。

池袋防災館を見学した青年部の人たち


 続いて煙コーナーの説明では煙の性質を勉強し煙は上層階に上りその後各階を舐めるように充満し下に下りてくること、また災害時にエレベーターは使用しないことなどの説明を受け実際に迷路のようなところに煙を充満させ手探りで出口までたどり着きました。

 次に同じフロアーの地震コーナーでは震度6の揺れを体験しました。身の安全を図りながら火を消す、出口の確保、机の下にもぐるなどとっさの行動力や冷静な判断など普段から体験していないと難しいと思いました。

 次に4階に下りて救急コーナーでは、正しい応急手当の方法を学習しました。実際にモデル人形を使い心臓マッサージ、心肺蘇生法を体験しました。心停止は3分間放置されると50%に、また呼吸停止では10分間放置されると死亡率が50%になる事を考えますと、早くしかも確実に対処することが大切になります。

 その後サンシャインで和食の昼食を頂きながら年末年始の予定など話し合い有意義な時間を持つことができました。今、各地で災害が起こっていることを考えると普段からの備えが必要で非常持ち出し品としてリュックサックには、3日分の飲料や携帯ラジオ、衣類、非常食など用意しておくことが必要になります。また寝室など就寝中にたんすが体に倒れてこない配置と転倒防止対策が必要になると思います。

 災害は自助・共助・公助といわれるように行政ばかりではなく普段から近隣の人や病院、また何より自分自身で災害に対する関心を持つことが大切になってきます。前号の「知ってにっこりに」も都内で体験できる防災館の場所を載せていますので是非体験してみてください。

東腎協No.161 2006年1月25日


最終更新日:2006年4月27日
作成:K.Atari