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介護保険事業計画を知ろう
来年四月にスタートする介護保険の運営主体である区市町村は、介護保険で提供するサービス量や基盤の整備目標を盛り込んだ「介護保険事業計画」を策定し、その準備が急ピッチで進められています。
介護保険で受けられるサービスは、介護が必要な度合いをどう認定されたかで異なります。区市町村の窓口に申し込むと、訪問調査があり、その結果などをもとに区市町村の認定審査会が判断します。「介護給付」には、在宅サービスと、施設でのサービスがあり、本人が自由に選ぶことができます。
また、標準的なサービスとは別に、「区市町村特別給付」というサービスも認めています。これら別のサービスを加えることを「横出し」と呼びます。(自治体の条例で国の法律より手厚いことを示す用語)
私たち透析患者の中では、高齢化や、糖尿病性腎症による透析導入、長期透析による合併症など、要介護問題が年々、深刻になっています。特に通院困難な患者が増え、家族の週三回、毎回の介助も大きな負担となっています。
しかし、介護保険の標準的なサービスの中には、通院などの移送サービスがメニューに入っていないと言われています。「保険あってサービスなし」では、困ります。
自分の住んでいる地域の介護事業計画では、どうなっているのか、自治体に疑問、質問を出して、聞いてみましょう。そして、移送サービスも受けられるように透析患者の実態を反映させるため、働かかけましょう。
(糸賀)
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最終更新日:13年4月14日
作成:S.Tokura