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自分の命をもっと大切に

 

いま東腎協では会員数の伸び悩みが問題になっている。 現在の会員数約7000人は東京の透析患者の50%にもいかないと思われる。会員組織率の低下は首都圏の各県の共通の傾向である。 東腎協においては、設立二〇周年記念事業として会員拡大運動と取り組んだのを始めとして、毎年いかに会員を増やすかを大きなテーマとして活動してきた。

しかし、新入会員をこつこつ増やしていった努力にもかかわらず、古くから組織されたいくつかの大きな患者会が、役員のなり手がないことで解散するという新たな問題にぶつかり、大きな成果をあげるところまでいっていない。
入会を拒む人たちの弁。

「入らなくても同じでしょ。私は結構です」とメリット論。
「昔はずいぶん活動して成果をあげたようだが、いまの東腎協はなにをやっているのかわからない。
どうせ役員で飲み食いに会費を使っているのでは」とひどい誤解。
さらに「機関誌などで病気のことを深く知ると、かえって不安になり良くない。病院の言うことを聞いていれば十分だ」と消極的生き方。
これら東腎協に入会しない理由はさまざざまであるが、いえることは、どうぞ自分の命をもっと大切にしてくださいということである。
強者と弱者の格差がますます広がっていく時代、目先の損得や少々のてまひまを惜しんで命を縮めてはなんにもならない。
患者会活動は命を守ることに深くつながっている。私たち患者会は、今後もまとまって社会に存在を訴え続けなければならない。そのほかにだれが私たちの将来を考えるというのか。

(高橋)

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最終更新日:2001年3月18日
作成:S.Tokura