戻る

新会長あいさつ

渡邉 忠志(虎の門・高津会)

コミュニケーションを大事に運営

生年月日:1931(昭和6)年2月20日
透析導入年月日:1988(昭和63)年12月14日
東腎協常任幹事:1998(平成10)年4月
東腎協副会長:2000(平成12)年4月

 会員の皆さん、こんにちは、会長の渡邉です。会報をお借りして就任のごあいさつをさせていただきます。
今年は暖かい春で、桜をはじめ春花がいっせいに咲き、人の心も寒さから開放され、幸せな出発となりました。
おかげさまにて、東腎協の結成30周年記念総会も240人の会員の皆さんが出席され、無事に終わり、新年度の方針にそって、具体的活動の準備段階に入っております。心よりお礼申し上げます。

 総会で常任幹事29人、オブザーバー3人、幹事102人、グループリーダー9人、サテライトリーダー2人、会計監査2人、相談役1人合計148人が承認されました。常任幹事と幹事は東腎協の牽引車となり、全役員一同会員の皆さんに不快感を与えないよう、賢明な活動を展開することを肝に銘じ、行動することをお約束させていただきます。

 私たち東腎協を取り巻く環境は想像以上に厳しいものと理解せざるを得ません。特に国民に痛みを押し付ける冷たい政治、医療、福祉に関する構造改革のあり方を見ると残念でなりません。医療制度改革に盛り込まれている診療報酬改訂にその厳しさがあります。

 すでに、今年度4月から食事加算の廃止、時間制の一本化、医学管理料の引き下げという3点が実施されました。また、今の国会では社会保険制度の改悪案が審議されています。全国民の負担を拡大しようとしています。医療費の抑制を名目に高齢者医療へ厳しいメスを入れようとすることは許されるべき政治ではありません。透析医療への更なる改革もありうると判断せざるを得ない状況です。

 すでに私たち透析患者は全国で20万人を超え、透析医療費も年間1兆円を超えているといわれています。この現実も見逃すことはできません。しかし、命にかかわる医療は何者にも優先しなければならないはずです。
 私たちは今まで、多くの社会的受益を受けてきました。このことは人間の基本的人権を守るということから、理解と、支援を受けることができたからです。
また、先輩の努力があったからこそ、今日の透析医療が確立されました。これからの活動は透析医療の向上と、命と暮らしを守ることはもちろんですが、社会への還元活動も重要な方向でなくてはなりません。

 特にこれ以上、透析患者を増やさないための予防と医療相談活動、移植推進活動、社会福祉活動への参加、これには通院介護サービスも含まれます。また、各障害者団体との連携活動も重要であります。
 医療現場との交流を図り、自らの体調を守り、仲間の通院の手助けなど、身近な問題からはじめてみようではありませんか。自助努力も大切な社会還元の方法です。

 これからは、組織の内部を強化し、7000人会員とのコミュニケーションを大事にして、運営していきます。会員皆さんのご指導とご協力を切にお願いいたします。楽しさも苦しさも、ともに歩もうではありませんか。お互いに感情を超越して、同じ仲間としてがんばろうではありませんか。簡単ですがごあいさつといたします。
戻る

最終更新日時:2002年7月13日
作成:K.Atari