新会長あいさつ
榊原 靖夫(高中腎友会)
1942(昭和17)年生まれ
透析導入年1995(平成7)年
東腎協常任幹事1998(平成10)年
東腎協副会長2002(平成14)年
情熱を持って魅力ある東腎協に
会員の皆様第31回「総会」において、幹事・常任幹事の皆様とともにご承認を頂き、会長に就任いたしました榊原でごさいます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
東腎協が結成30周年を経過した大きな節目の年の新たなる第一歩を記す意義の有る年に大役を仰せ就かり、その任の重さを痛感しております。微力ではありますが熱き情熱をもって会員の皆様のご理解とご協力を大いなる力に換えて、新しい魅力ある東腎協を目指したいと思っております。
会員の皆様も既に良くご認識の様に、私たちを取り巻く情勢や環境には厳しいものがあります。
近年、私たちが安心して生きる拠り所であった掛け替えのないこの制度が、国や東京都の医療保険制度改革や医療費助成制度改革の名のもと大きく後退を迫られ、小さな希望の灯火とも思われていた福祉政策までも後退を余儀なくされ、未来に不安を抱かせる現実と向かい合っています。
今こそ7000名の東腎協会員は危機感と連帯感を共有し、知恵と力を出し合い心を一つに結集し、目前の厳しい現実に団結して立ち向かわなければなりません。この課題への挑戦には、もっともっと多くの仲間が必要です。この掛け替えのない制度は、数多くの諸先輩達が死力を尽して掴み取った、守り抜いていかなければならない、そして受け継いでいかなければならない最も大切なものだと思います。守り抜くための活動を展開する上で、行政に対する大きな訴求力を得るためにも大きな仲間の輪が必要です。本年度活動方針の最重点項目に上げた「会員拡大」は、会員の皆様一人一人の大いなる貢献に掛かっています。
私は会長就任に当り、会員の皆様にご提案があります。それは「みんなで意識改革を目指そう」ということです。米国の故ケネディ大統領が就任演説で言われた「国に何かをしてもらおうと思うのではなく、自分が国に何が出来るかを考えて欲しい」という有名な言葉がありますが、その言葉を置き換えて「東腎協に何かをしてもらう事を期待するのではなく一人一人が東腎協のために何が出来るかを考えて頂きたい」との提案です。
仲間の輪を大きく広げる活動に参加する事も立派な「東腎協のために何かをする」行動の一つだと思いますし、魅力ある東腎協にしていくための建設的意見を発言する事もまた価値ある行動だと考えます。私たち自身のための東腎協です。より有意義な東腎協にしていくために大いに議論して、心を通じ合っていきたいものです。時代の流れや環境の変化に応じて、私たちもそれに的確に順応出来る体制と意識の改革を進めていかなければなりません。
東腎協結成時からの理念と諸先輩の壮絶な活動と想いを真撃な心で受け止め、どんな時も変わらず支えてくれる家族、それに病院スタッフの皆様をはじめ、暖かきご理解と惜しみなきご支援を頂いている、私たちの周囲の数多くの人々への心よりの感謝を忘れません。私たちのこの熱き想いをまだ知らない仲間の人達に声を掛け、仲間の輪を広げて大きな力とし、心を一つに結集して、社会の人々にも認められ、理解される活動を通じて、将来に希望の持てる東腎協を目指し、会員の皆様とともに情熱と勇気を持って、第一歩を踏み出して行きましょう。
最終更新日:2003年7月4日
作成:M.Koseki