なかまのたより

会員の皆さんから原稿を募集しています。うれしかった事や悲しかった事、
苦しかった事などの闘病記、患者会の催し、ひとり言やカット、
写真などなんでも気楽に書いて事務局へ送って下さい。


短歌

山田クリニック腎友会 水上 清吾(79歳 透析歴8ヶ月)

妻や子の心遣いにくらぶればつらき透析さほど苦にせず
情けなや腎臓食に耐えられず鱈子のお握り妻にねだりし
戦地にて水に苦労した吾が今また水で苦労するとは

俳句

武蔵境駅前クリニック腎友会 荻原 た可司(84歳)

添ひ寝する子の這ひ廻る夏座敷

透析の午睡に優しナースかな

炎熱やシャントの腕の長き袖

立ちばなしながなが続く百日紅

空蝉や命の限り爪を立て

通院のたどる片陰とぎれけり

砕け散る轍に残る青き柿

寝苦しき夜の続くや竹婦人

少年の草笛吹けず片思ひ

サングラス掛けて古郷の駅に下り

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東腎協 2002年10月25日 145


最終更新日:2002年12月21日
作成:Asahi