患者会活動の理解を深める
用語・略語集

私たちの医療費助成はどうなっているの?

 私達は医療保険制度や公費負担助成で、高額な透析治療を、経済的な心配なく誰でもが等しく透析を受けられます。

○障「マルショウ」

 東京都の心身障害者医療費助成制度のこと。内部障害者は1級、3級が対象です(透析患者は内部障害1級です)。保険証を使って病院などで受診するときの自己負担額の一部を助成します(所得制限・年齢制限があります)。

 昨年の老人保健法一部負担金等の改正に伴い、平成14年10月には、マル障の一部負担額の引き上げが行われました。一覧参照。

・年齢について

 透析患者は65歳になると、老人保健の対象になりますが、65歳以前から「マル障」を利用していた方は、引き続き「マル障」を利用できます。ただし65歳以上で新たに透析を導入された方は、「マル障」を受けられません。

 昨年平成14年10月から老人保健では、高額所得者は2割負担が導入されましたが、「マル障」の助成対象者であれば、老人保健を申請せず「マル障」だけの受療者証を利用する場合、1割負担です。

 マル障は昭和49年7月に発足して、私達透析患者にとって大切な制度として利用されてきました。しかし、平成12年に、改悪が実施されました。対象者を減らし、対象者のうち住民税非課税者を除き、老人保健に準拠する自己負担が導入されたのです。

 東腎協では都に対し「マル障」を平成12年改正前に戻すように要請を続けています。

○都「マルト」
 東京都難病医療費助成制度。マルト医療券(以下、マル都)と呼ばれています。透析は難病扱いではなく、特殊医療として別枠で対象になっています。

 健康保険証と、「特定疾病療養受療証」通称マルチョウ長(後述)を使った場合の、透析治療費の自己負担分は1万円となります。しかし、「マル都」を使えばこの1万円は都が負担します。

 ただし、入院時の食事療養標準負担額は助成対象となりません。また、「マル都」に記載された病気以外、つまり透析以外の診療科目には使えません。

○長「マルチョウ」
 「特定疾病療養受療証」のこと。昭和59年10月1日の健康保険法の改正によって、長期高額疾病の場合、窓口自己負担限度額が月額1万円に軽減されました。適用は透析のほか、血友病、HIVに限られます。

 各自の加入している健康保険へ申請し、交付を受けます。

負担一覧 入院 外来など
○・・・負担あり
×・・・負担無し
証の表示 一部負担金 入院時食事
標準負担額
一部負担額 薬局
マル障 (一部) (食)    ○    ○    ○  ○
   (食)    ×    ○    ×  ×


マル障で一部負担金が生じる方(平成14年10月から)

証の表示 自己負担割合 自己負担限度額
(一部) (食) 1割 12,000/月
外来・個人ごと
40,200/月
入院・世帯ごと


<問い合わせ先>
 「マル障」
東京都福祉局医療助成課助成係 03―5320―4282
または、お住まいの区市町村へ。
 「マル都」
健康局医療サービス部疾病対策課 03―5320―4472
またはお住まいの保健所へ。

 
 東腎協 2003年5月25日 148


最終更新日2003年6月21日
作成:K.Atari