リレーエッセイ
 
体力維持にコース廻り

東腎協常任幹事 木下 久吉
(山田クリニック腎友会)


 私の透析人生も間もなく8年目を迎えます。導入後も6年間は会社勤務を続け一昨年末にリタイアしました。東腎協に入会して、導入後30年も経過し、なお、お元気で生活をされている方々がおられることを知り大きな驚きとともに心強さを感じております。これも東腎協主催の学習会・交流会また機関誌等の情報のおかげと感謝いたしております。

 透析治療による体調の良し悪しは、大部分が自己管理努力に依存していることを長期導入者のお話などから理解しました。私も導入時には体調不良が続き、またシャント再手術もあり透析になじむのには時間がかかりました。現在は良き友となってまいりました。

 リタイアして2年近くになり、徐々に社会との接点が少なくなってまいりました。2日ごとに同輩と会い、「こんにちは」、「ご苦労様」とあいさつできることが大変にありがたく感じております。

 今まで、約10年間程は、夏期でも汗が出た記憶がありませんでしたが、今年、春頃から汗が良く出るようになりました。院長から、長期の自律神経失調症が透析の導入で段々と効果が出てきたのでしょうと言われ、色々な効果も時間との戦いであると考えました。

 また、体力維持には汗を大いに出して筋力をつけて下さいと当初から指示されていました。そのため、長年やっておりますゴルフコース廻りは続けております。導入後の頃には電動カートがなく、坂の多いコースでは貧血と戦いながら苦労して歩いてまいりました。また、全く体力がなく同伴の方々にご迷惑をおかけしていました。

 ただし、昼食と途中の水分補給をたっぷりと摂りましても終わりますと1s以上体重が下がっておりまた、数日間は体調が良好です。色々な出費は節約し薬代と考え、今後も続けて行くつもりです。

 さて、東腎協の常任幹事に就き1年半が経過しました。感じましたことは、会長以下役員・常幹の方々が透析をしながら貴重なお時間をさいて東腎協の運営に日夜ご努力されていることに接し、深い感銘を受けました。私も年齢的に長期はできないかもしれませんが、役員諸氏のご指導を賜り参加してまいろうと心しております。

 東腎協 2002年10月25日 145

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更新日時:2002年12月21日
作成者:K.Atari