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腎臓病基礎知識
腎臓病基礎知識
腎臓のはたらき
腎臓は、背骨の腰の辺りの両側にあります。その形状はこぶし大のソラマメ形をしており、次の重要な働きを担っています。
- 1. 体液(身体の水分とその成分)を常に一定になるようにする。尿をつくる。→ 体液の恒常性を維持する。
- 2. 血圧を維持する。
- 3. 赤血球をつくるために欠かせないホルモンをつくる。
- 4. 骨をつくるために欠かせないホルモンをつくる。
腎臓病とは
上記の腎臓のはたらきが低下し、正常なはたらきの60%~30%に低下した状態を慢性腎臓病といいます。この段階では自覚症状はほとんどありません。
さらに腎臓の機能が低下した状態を腎不全といい、むくみなどの症状があらわれます。
また、正常な機能の15%未満に低下した状態を末期腎不全といい、だるさ、疲労感、食欲不振、貧血、口臭が増すなどの自覚症状が現れます。このような状態になると、人工透析(血液透析、腹膜透析)、移植のいずれかの治療を受けないと死に至ります。
このように腎臓病は、初期の段階では自覚症状が無く進行するため、腎臓病の悪化を予防するためには尿検査による早期発見・早期治療が非常に重要になります。
☆詳しい情報は社団法人 日本腎臓学会の「腎臓病とは」の項を参照してください。
末期腎不全の治療法の選択
末期腎不全の治療には3つの選択肢があり、次のような特徴があります。